瞑想/Meditation
瞑想とは?
瞑想は、ひとことで言うならば自由を獲得するための唯一の手段です。
瞑想(ディヤーナ)とは、忙しく気まぐれでフラフラする心に休息を与える時間、それを瞑想と言いいます。
つまり瞑想のヨーガは、伝統的にラージャ・ヨーガと呼ばれ心の科学とも言われています。
ラージャ・ヨーガの目的は、心の動きを知り、真の自己と心を別のものとして捉え、心を支配し、心を超え、真の自己を認識し、そこで安らぐことを目指すヨーガです。
ヨーガ・スートラ 1章 2節
YOGAS CHITTA VRITTI NIRODHAH.
心の作用を止滅することが、ヨーガである。
ヨーガ・スートラ 1章 3節
TADA DRASHTUH SVARUPE VASTHANAM.
その時、見る者【自己】は、それ本来の状態にとどまる。
ヨーガの諸教典は、心の働きを自分でコントロールし、真の自由を手にすることが出来ると伝えています。
心の働きが静止すると、そこに純粋な自己の存在を認識することができる。
心の働きを鎮静することにより、純粋で自然な自己を見出し、私たちはそこに安住することができます。瞑想状態とは思考が静止したヘ平安な状態なので、瞑想中は心の動きが静止し、あなたは自己の奥底で平安の中にいることを意味しています。
バガヴァット・ギータ 6章 19節
Yogini yata-cittasya yunjato yogam atmanah.
風のないところに置いた燈火が、決して揺らぐことがないように、
心を統一させたヨーギーの瞑想も、真我(アートマン)に安定して微動だにしない。
「心の動きが鎮まる」と言う事は、「心が安まる」こと。
これは私たちが目指す瞑想の目的であり、ヨーガが私たちに示してくれる幸福と恩恵になります。
瞑想をしてみよう!
毎日、瞑想を行うことであなたは精神的な強さを身に着け、心の平安と共に人生を歩んでいくことが出来るようになります。
瞑想中、神聖なエネルギーは自由に流れ、心、神経、感覚器官、身体に有益な影響を与えてくれます。
直観知の扉を開き、永遠なる幸福の扉を開いてみよう!
1日、10~20分間、難しいなら座って心を落ち着けるところからスタートしても良いです。
慣れてきたら徐々に時間を伸ばし、出来るだけ環境や瞑想する時刻を変えずに行うと安定しやすいです。
step1. 場所
瞑想を行う場所は、部屋の一部に設けた特別な空間か、瞑想専用部屋が最も有用です。
瞑想に適した部屋は、シンプルに整理整頓された清潔で、気の流れが乱れることのない部屋が望ましいといわれています。
不要な連想から自由になる空間を用意しましょう。
磁気の力を有効的に利用するため、北か東を向いて座ります。
step2. 時間
毎日同じ時間、同じ場所で規則正しく瞑想を行う事はとても重要です。
規則正しい瞑想の実習は、心の活動を最小限に抑制します。
特に夜明けと夕暮れ時が瞑想に有効な時間帯です。
この最も望ましい時間帯をBrahmuhurta(ブラフマフルタ)(4:00~6:00AM)と言います。
この時間帯は世界が眠りから目覚めた直後なので、心と環境はとても澄み、濁りはなく、日中の心の動揺もない時間です。
step3. 習慣
日々の実習の中で、一貫していつも同じ時間に坐り、瞑想することは重要です。
私たちの潜在意識(精神分析などで、活動はしているが自覚されない意識のこと)に、坐る習慣と集中する時間を開発しよう。
慣れるまでは、5分から安定して座れることを意識し、慣れてきたら10、15~20分へと時間を伸ばします。
定着すれば30分~60分とと徐々に伸ばすとよいです。
瞑想の実習が定着してくると毎朝の瞑想が食事のように日課となり、瞑想と共に心地よく一日が始められるようになります。
step4. 座る姿勢
快適で安定した姿勢が望ましい。背骨から首、頭にかけて真っすぐに伸ばし、力を抜いて座ります。
精妙なエネルギーの流れは、背骨の基底部から頭上まで滞ることなく伝わる必要があります。
この流れは心の安定を助長し集中力を促進します。
脚を組んだ快適な姿勢は身体に堅固な基盤を与えます。
この安定した姿勢により、エネルギーの流れる三点の道が作られ、エネルギーは多方面に拡散せずに内に閉じ込められます。
この安定した坐位が確立するには、アーサナを練習することで背中全体が強化され、心地よく快適に座ることができるようになります。安定した姿勢が集中を深めることで新陳代謝、脳波、呼吸を穏やかに静めます。
step5. 呼吸
意識的にリラックスし、規則的に呼吸を行います。まず、初めに数回深呼吸(腹式呼吸)をして脳に酸素を送り込みます。
その後、3カウントで息を吸って、3カウントで息を吐くように、一定のリズムで呼吸を行っていきます。
そして徐々に呼吸は静まり、ほとんど息を知覚することのできない状態に入ります。
息は、軽くなり、完全に静まっていきます。この一連の呼吸法は、プラーナ(生命エネルギー)を安定させ心を落ち着かせます。
step6. 心
瞑想を始める前、心におとなしくしているよう指示をしておきましょう。
過去、現在、未来を行き来する思考を手放します。
瞑想中、私たちは物事をありのままに観ます。
様々な思いが頭の中に入ってきますが、それに巻き込まれてしまわないようにする必要があります。
思考の流れを「流れゆく川」のように捉え、ただそれを眺めます。
ただ眺める傍観者になることで、思考の波は徐々におさまっていきます。
step7. 集中するポイント
心が安まる集中ポイントを選びます。
心は多くの時間を空想に費やしていて、今この瞬間と繋がっていないため、拠り所となるポイントが必要です。
知性的な傾向を持つ方(考えるのが好き)は、集中の対象を眉と眉の間に定めます。チャクラポイントでいうと、アジュナチャクラ。
感情的な傾向を持つ方(感受性の豊か)は、胸の中心に位置する心臓神経に定めます。
チャクラポイントでいうと、アナハタチャクラ。一度決めたポイントは変えないようにすると良いです。
どちらのポイントもあなたを同じ場所へ連れて行ってくれます。
どちらを選んでよいか迷うときは、あなたが感じる自然な感覚に従います。
step8. 集中する対象を決める
魂が高揚するような対象、シンボル、または中立的な対象に意識を集中します。
マントラを使う場合は、呼吸と調和させ、心の中でそれを繰り返します。
個人のマントラが無い場合は、普遍的なマントラであるOm(オーム)マントラが使用されます。これは初心者でも扱いやすいマントラです。
心の中で唱えていきますが、眠気を催した時には口に出して唱えても構いません。
実習を続けていくと、呼吸、集中の中心、マントラの音が1つに溶け込み始めます。
ですから同じマントラを使い続けることで、マインド(心)は音とリズムに調和し、よりその対象へ集中することが出来るようになります。
step9. 心にゆとりを
初めのうちは、あれこれと彷徨う心を規制せずに放っておきます。
心はあちこりへ飛び回りますが、プラーナへの集中によって、ゆくゆくは一点に収まります。心は、感情的な動きから、ゆっくりと自由になっていく必要があります。
心に対しては、気を引き締めると同時に寛容でありましょう。
step10. 心から離れる
動き回る心の性質に巻き込まれないように、堅固な態度で心を対象として観察をします。
「私は心ではない。あたしはそれを見る者だ。」
客観的に観察していくとあなたのマインド(心)の動きはやがて緩やかに収まっていきます。
step11. 純粋な思考
集中の維持はあなたを瞑想へと導きます。
あなたの中で、安定した絶え間のないエネルギーの流れを感じるでしょう。
マントラの復唱はあなたを純粋な思考へ導きます。
純粋な思考の中では、もはやマントラの意味は自覚されず、音の波動と思考の振動は共鳴し、一つに溶け込んでいきます。
これは超自然的な至福と二元性の間の微妙な状態です。ここでは、見る者と見られる者、主体と対象という意識が残っています。
step12. サマーディ(解脱)
瞑想の実習と共に二元性は消滅し、サマーディー(解脱)つまり超意識の状態に達します。この域に達するのに長い年月を要します。
ですから決して焦らず、日々の瞑想実習やマインドフルネスつまり(心)を満たすことで幸せに感じることが重要です。
ありのままの私を認め、今ある状態に幸福感を感じること、集中することなど、日々のあり方にが瞑想に影響してきます。
サマーディーまで到達した瞑想者は、無上の喜びの中で安らぎます。
ここでは、知る者、知る行為、知られる物は1つになります。
瞑想お助けアイテム
・ショールや座布、マット類
地球の磁力から解放し守るため、本来は鉄板の上に坐りますが、マットなどコットン・ウール素材の上に坐り(ヨガマットでも良い)ショールを羽織ったりします。
座りが安定しない時期は、坐布やヨガブロックなどを利用してみてもよいです。
・マラ
素材もたくさんあり、ルドラクシャ、クリスタル、白檀など様々です。
素材には意味もあります。
例えばクリスタルなら女神を信仰している人が選びます。
それぞれロング、ショートとあり、ロングマラの数は108固でできています。
マントラを心で唱えて瞑想する時に、1マラ、2マラと1つずつ手で添えていきます。
マントラの長さにもよりますが、私の場合では15分くらいでマラ一周をする感覚です。
マラを二周すると30分くらいですが、その前に意識が深まり瞑想状態になっていて、マントラから離れていることも多くあります。
雑念が多くなかなか意識が集中できない時にはマントラを使うのも良い方法です。
瞑想の方法
・マントラ瞑想:マントラを復唱する
・光明瞑想:光(ろうそく・オイルなど)を使った方法
・ヴィパッサナー瞑想:起こるありのままを見つめていく瞑想法
・トラタク瞑想:ろうそくを使って一点集中する方法
※火を使う瞑想では取り扱いに注意
sarada yoshiko:コメント
教典の意味することから、瞑想とマインドフルネス瞑想は似ているようで全く違うという事を認識しておく必要があります。
ただ、一度でも深い瞑想を経験している者は、いつでもどのような状況でも瞑想状態になることは可能です。
自転車に乗れるようになる感覚と似ています。
乗れるように練習し、何度も感覚をつかもうとします。
瞑想はそれと似ているので感覚がつかめるといつでもできるようになります。
気軽に瞑想ができる!というのは、本来は難しいように私は感じています。
マインドフルネスは、マインド(心)を満たすことで幸せに感じる状態です。
つまりありのままの私を認めること、今ある状態に幸福感を感じることに集中することです。
実はこの状態が更に深まった次のステップが、瞑想の領域です。
ありのままの自分をそっくり受け止める最初のステップでつまづく人が多いのだけど、それでも自分と向き合うとすっと受け止められる時がきます。
頭で理解することとは違いますがわかる時がきます。
今でこそ、気軽にマインドフルネスというワードがよく目に入りますが、マインドフルネス瞑想は現代だからこそ注目された手法で比較的新しい言葉だと思います。
情報社会で人々の心は遥か昔に比べ、様々な情報から混乱した状況へと追い込まれやすくなっています。
1つのことに集中し難い時代なのかもしれないですね。
なぜ、人は瞑想と言う言葉に惹かれ成し遂げようとするのか・・・私はそのことにも非常に興味があります。
私自身、まだまだ自分を律する必要はあるのだけど、この尊い修行はヨーガの中でも成し遂げたいと思い日々、修練に励んでいます。
瞑想は人目には触れないけど、行動、想い、そしてオエネルギーやオーラとして必然的に表れてくるものです。
瞑想を深めヨーガを深めていると、自らを新鮮な泉で満たし、それを多くの人に分けることができるので、とても素晴らしいと感じます。
時々、ヨーギーと会うと鍛錬されたオーラから、日々の修行を感じることがあります。
感覚が研ぎ澄まされるとはまさにこのことなのでしょう。
ぜひ、紹介した手順であなたなりに瞑想を深めてみてください。
揺るぎのない至福に満ちた状態で日々を過ごせるようになります。
sarada yoshikoの瞑想体験談:
2014年、シヴァナンダ・ヨーガで初めて経験した瞑想で霊性修行ともいえる体験をしました。
朝晩、同じ時間に繰り返し20分~30分の瞑想し心を浄化する修行で、最初はとても辛いと感じたくらいです。
先ず、同じ姿勢で背筋を保つのがキツく、股関節も悲鳴寸前だったのを覚えています。
ヨーガクラスで身体が柔軟になり、坐りが安定してくると今度は新たな苦難が訪れてきました。
何とも言えない吐き気です。
腰から胃のあたりが酷く熱く感じ、しまいには目を開けてしまうほどの苦痛な体験をしたことがあります。
実際には吐きはしないものの、数回ほど繰り返し吐き気を感じました。
この頃からなのか・・・約半月が過ぎたころ、ある夜の瞑想でなにやらきれいな鈴の音が聞こえてくるんです。
とても澄んだ音色です。
瞑想時間が終わり、気になった私はその時周囲にいたメンバーへ、何か音がしなかったかと聞いたが、誰にも聞こえていないという。
最初は驚いたのだけど、この鈴の音は数日続きました。
この頃の瞑想は本当に深く、心地よいものだった感覚があります。
いま思えば、吐き気の原因はチャクラの詰まりが解れる時に生じた、最初の障害だったと思います。
実際に腰や股関節が硬くアーサナでも苦労をしていた時期でしたが、この不思議な体験から一歩アーサナが深まっていたと自覚もあります。
瞑想で自分の今の状況が解りました。
sarada yoshiko
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