心・Mind・マナス
(日本語・英語・サンスクリット語)
心って何だろうか?
ここでは、一番私たちを悩ませ困惑させてくる心について学んでみよう!
心のコントロールが出来るようになるには知識も必要です。
バガヴァットギーター 6章 5節
人は自分で自分自身を向上させる。
決して自分自身を下落させてはならない。
心はあなたの友であり、心はあなたの敵でもある。
1. 湖のような心
心は絶え間なく思考の波(ヴリッティー)が立っています。
心が揺れ動き、平常さを失う事で人は混乱したり感情の波に押しつぶされます。
これはよくスワミシヴァナンダが伝えている言葉です。
瞑想によって心を穏やかに静めることが出来るのです。
波が立たず、穏やかに澄んだ湖は、あなたを正しく映し出すことができます。(サトヴィックな心)
波立つ湖では、あなたを歪ませて映し出します。(ラジャシックな心)
濁りのある湖では、映り込んだ姿を正しく見る事は出来ないのです。(タマシックな心)
これらは湖に映り込むあなたの姿を例えにして心のあり方を説明しています。
2. 酔っぱらったサルのような心
これは飛躍して落ち着きのない心です。
心には彷徨う習性があるとスワミシヴァナンダが言います。
心は変化を求めます。
集中と継続がなければ思考は混乱し、手あたり次第に動き回ります。
心は望んでいたものを得る喜びを探し求めて彷徨います。
現象世界、感覚の世界の対象は、永続的な幸福をもたらすのを妨げます。
また、心は絶えず過去の出来事を再現したり、それをよりよいドラマに作り変えたり、未来の計画を立てたり、あれこれについて肯定したり、否定したりして、それ本来の姿を覆い隠してしまいます。
内省し整然と彷徨う心を落ち着かせ、あなたを向上させるようなポジティブな対象に集中することで、これらの幻想の仕組みへの理解が生じてきます。
※彷徨う(ホウコウ/さまようこと)
3. 野生のウマのような心
野生の馬は飼いならされておらず、好き勝手にどこかへ行ってしまいます。
この馬は、自分の望み、意志に従う事を好むため、コントロールしようとする全ての試みに反発します。
このため、私たちはこの馬(心)に対して寛大になり、正しい方向へ導いていくために、ゆっくりと慣らしていかなければなりません。
4. 内気な少女のような心
心は、誰にも見られず隠れているのを好みます。
心の神秘を明らかにするのは困難なことですが、忍耐と継続によってあるがままの心を理解すると、騒がしい心は穏やかになります。
瞑想を通して神秘、戯れは知られます。
最終的にそれは弱まり、知覚されなくなるでしょう。
そして心は透き通り、その動機は純粋になります。
5. レコードのような心
心には、癖、習慣、印象、サンスカーラ(過去の経験、精神、行動からくる微細な印象)が刻まれています。
心は、過去の経験や習慣から形作られているのです。
心の中に新しい習慣、ポジティブな溝を創り、悪い習慣と入れ替えていきましょう。
6. 高速で回転しているプロペラのような心
心は高速で動き回ることができるので、思考の自然な動きをとらえ続けるのは困難です。
しかし、アーサナ(ヨーガのポーズ)、プラーナヤマ(呼吸法)、内省、瞑想によって思考の波を落ち着かせることが出来ます。
思考の波が落ち着くと、思考のパターンを切り替えることができます。
また、このアナロジー(類推)は、集中した心にはとても力があることを示しています。
集中力のある人は、一見何もしていないように見えるかもしれませんが、心は活発に活動しています。
※アナロジー(類推)=類似の点をもとにして、他を推しはかること。(過去の事例などから○○する、など)
7. 身体と関係の深い心
あなたが姿勢(アーサナ)を調えると、同時にあなたの心も調います。
身体と心は密接に繋がり合っています。
アーサナの実習は心のコントロールを始めるにあたって最も適した方法です。
※この場合でのヨーガをする環境は、常温ヨガなど集中力の持続できる状況です
8. 呼吸と関係の深い心
呼吸を静め、プラーナ(生命エネルギー)をコントロールすることによって心をコントロールすることが出来ます。
例えば呼吸は、湖面の波を生み出す風のような役割です。
波を直接にコントロールすることはできません。
しかし風(呼吸)をコントロールすることはできます。このように呼吸と心にも深い関係があります。
9. 感覚と関係の深い心
感覚が制御されると、心は感覚的な刺激を受けずに落ち着いてきます。
感覚器官は心と繋がって機能しているため、心が集中を保っていると感覚器官は作用しません。
これはプラティヤハーラ(感覚器官を引き込める、感覚の対象から離れる)実習です。
このプラティヤハーラにより、私たちは感覚的な作用に翻弄されなくなります。
※翻弄(ホンロウ)=思うままにもてあそぶこと。
10. 動きが速いのに、一度に一つのことしか考えることができない心
突然ですが、一本の針が重ねられた花びらを貫くのを想像してみてください。
針はとても速いスピードで一気に花びらを貫いていますが、実際は一枚ずつ貫いているのです。
同時にいくつもの思考を巡らせているように感じるかもしれませんが、実は一つ一つの「思い」が高速で動き回っているのです。
これゆえに、私たちを向上させる一つの集中対象(マントラなど)に意識を固定することで、心の動きを固定化し、鎮め、心の安らぎという恩恵をうけることが出来るのです。
11. 名前、形と共に機能する心
心、それ自体は、名前、形によってのみ機能します。
心には具体的な形状がないため、心の集中に言葉やイメージを使う方法がその理由です。
集中するための対象物、言葉やそのイメージは、真実を表し、あなたを向上させてくれるものにしましょう。(例えばマントラ、図形、神様、ガネーシャ、釈迦、キリスト、なんでも構いません)
12. 連想する心
私たちは「連想」という心の働きを利用して、不必要な思考を取り除き、私たちにとって有益な思考を強調することができます。
一つ目の例では、部屋にあなたが尊敬する人物の写真、または心から安らぐような美しい写真を飾ると、それを見るたびに心が安らぎ、ポジティブな連想が続きます。
そして二つ目の例では、スワディヤーヤ(自己の内面(霊性)を高める勉強)をすることです。ス
ワディヤーヤを日々行うことにより、そこからポジティブな連想が生まれ、あなたの霊性はさらに向上するからです。
sarada yoshikoコメント
心は形もなく捉え方がとても難しいのですが、心の動きや性質を知ることで瞑想に役立ちます。
心のあり方はこのように12パターンもあるのです。
知識を持たなければ、瞑想を深める中で様々な苦難に悩むことになってしまいます。
人によって瞑想がスムーズな方もいれば、毎回、心の落ち着きなさに悩む方もいます。
一つ言えるとしたら、日常から冷静な視点で物事をみる必要はあると思います。
感情だけでは心のままに引っ張られてしまいます。
瞑想を深めるにあたり、瞑想の簡単な方法、やり方、効果、様々な取り組みについてはしっかり知識をつけて行ってください。
間違った認識では正確な瞑想にならないので気をつける必要があります。
あなたが安心できる講師から適切に教わることが最も大切です。
最近、ある一般スタジオの瞑想クラスに参加をしたときの話です。
瞑想クラスだというのに、それを受ける生徒さんは大きな声でプライベートな話題に熱中していました。
まずクラスに取り組む姿勢として、とても残念だなと感じてしまいましたが、たくさんある魅力的なクラスの一つとして受けるには、瞑想クラスのこのような姿勢ではとても勿体ないと思います。
クラスの気の流れはとても大切です。
瞑想クラスなどでは、自身が瞑想をする!というつもりで参加をしないとこの気の流れを乱してしまうことになります。
基本的にはクラス内では静かに過ごすことが一般的ですが、どうしてもフィットネス感覚になってしまうスタジオだと仕方ないのかもしれません。
ヨーガクラスは自分と向き合うクラスだという認識を持っていると効果はぐっと上がります。
わたし自身もクラスの気の流れはとても大切にしています。
みなさんもどこかでこういった環境に巡りあった時には、真っ向から向き合うよりは、その状況を反面教師としてご自身を磨いてください。
皆さまにとってより深い瞑想になりますように。
sarada yoshiko
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